寂しいと思えるチーム作り

12月末で一つのプロジェクトが終わりました。


最後のデイリースクラムの時に、一年目のメンバーが「寂しいですね」と言ってくれました。何気ない一言でしたが、チームをまとめている私としてはとても嬉しい言葉でした。お世辞だったかもしれませんが、それでもうれしかったです。


自分としてはちゃんとうまくチーム作りが出来ているんだろうか、メンバーにとって幸せなチームになっているだろうか、ということがとても心配でした。でも、この一言で少し払拭された気がします。もちろん、思い返すと力不足なところも多々あります。


ここで、どういったチーム作りを心がけていたかについて、個人的な振り返りとして残しておきます。



# メンバーを理解する

自分はメンバーのことを理解できていないと思うことは重要です。理解できているという人は、理解した気になっているだけだと思っています。メンバーのことはメンバー自身にしかわからないということを理解するということです。


かと言って、「お前のことなんか知らんわ」ではもちろんダメです。メンバーの気持ちに耳を傾けてあげるようにします。それが解決できなくても、聞いてあげるだけでも大切なことだと思っています。


# 自分の意見を押し付けすぎない

開発者は、自分的にこうだ!という作り方を持っていて、そこを強く指摘されるのは、あまり良い気分にならないと思います。マジリクのレビューのときは、軽くコメントして、開発者と相談し、この作り方はバグの温床になるなどのよほどの要因がなければ、良しとしています。


# 怒っていないことを伝える

マジリクにコメントしたときに、少しきついかな?という書き方になるときもあります。その場合は、マジリクにコメントした上で、口頭で話して説明します。コメントしただけでは、レビュアーが怒っているかどうか、メンバーが判断できないからです。口頭で顔を見て、やさしく説明すれば怒っていないことがなるべく伝えるようにしていました。


# discordのチャンネルに常に入っておく

discordの特定のチャンネルに常に入っておくことで、いつでも話しかけやすい環境を作っておきます。会社にいれば、いつでもすぐに話しかけれますが、リモートが多くなった今、それに合わせた環境を作ることも大切です。実際にこれは好評でした。(よく入り忘れてます、すみません)


# 部下は上司の顔色を伺っている

同じチームとして作業しているのであって、あまり上下関係を出すつもりはないのですが、それが全く無い環境は不可能です。部下は常に上司の顔色を伺っています。上司が「ここはフラットに意見を言い合おう」と言ったって、部下は「そんなの無理」と思っています。それを常に念頭に置き、メンバーへの発言には気をつけました。


# 報連相をしっかりする

報連相はメンバーからリーダーだけではありません。リーダーからメンバーも同様です。顧客との打ち合わせの内容については、できる限り共有します。一緒に打ち合わせに出た他のメンバーに議事録などをとってもらって助けてもらいました。あとはデイリースクラム等で共有していました。


# メンバーの意思を尊重する

タスクには、ある程度プライオリティが決まっていますが、どのタスクに着手したいかは、メンバーの意思を尊重します。メンバーが困ったときや最重要のタスクがあれば、指示します。メンバーを主体として、フォローする形に回ります。かと言って任せすぎると、「あのリーダーは何もしない」という不信感に繋がります。バランスを取りながら、チームを回すように努めました。


メンバーの意思を尊重することで、メンバーの発言回数が自然と増えると思っています。



自分の弱みは怒ることが苦手なことです。・・・と、よく言います。実際にそうであって怒り方がよくわからないのです。ただ、怒ってばかりの環境が良いものではないことは、実感してきました。


上記で書いたことが、ちゃんと出来ていたのか、または正しかったのか、すべてが課題として残っています。自分が関わるプロジェクトは幸せにしたい、それだけは変えずにずっと思っています。


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