「リモートマネジメントの教科書」を読んだ



 「個と組織を生かすリモートマネジメントの教科書」という本を読みました。仕事において、リモートワークがメインになってきた最中、この本のタイトルに目が止まり購入に至りました。


どんな仕事をしているか?


システム開発のエンジニアをしています。30歳も後半に差し掛かり(アラサーです)、メンバーの管理をする作業をすることも増えてきました。正直なところ、こういった管理作業は得意ではないので、コードをもくもく書いている方が楽しいです。おそらく、ほとんどのエンジニアがそうだと思います。

リモートワークが多くなってから、リアルと比べてメンバーとの距離が開いているのを感じていました。会社で作業していたのと同じようにリモートワークでもメンバーの状況を把握していきたいのですが、なんとなく現状でも出来ているような気がするものの、漠然とした不安を感じていました。



偶然やついでの機会を使ったマネジメント


この本の中で使われている言葉ですが、一番共感できたところです。メンバーと偶然トイレなどで会って「そういえば、あのタスクどんな感じ?」とか、遠くからメンバーの作業している様子を見るとか、そういった空気を感じることができなくなる不安はあります。対面の時と変わらず、朝会などの定期的なMTGは行っていますが、それだけではメンバーの雰囲気を把握するには物足りないなぁと感じています。


この本の中では、こう書かれています。


偶然やついでの機会を使って行ってきた情報収集や働きかけを「意図して」起こす必要があります。


マネージャーがそういった場を設けるといったことに限らず、メンバー自身が動けるような環境を作ってあげるという意味も含まれているようです。現状は、雑談メインの自由参加の夕会を設置したりしてるので、ある程度の対策は取れているような気もしています。



リモートワークの下ではメンバーの責任も増す


リモートワークで、変わらなければいけないのはマネージャーだけではなく、メンバー自体も変わっていく必要があるという内容です。メンバーの責任の中で「周囲を安心させる責任」という記載がありました。これは、マネージャーに向けて「逐一見守っていなくても、きちんと仕事を進め、成果を上げてくれるだろう」という安心感を与える必要があり、これには同感できます。メンバーは「成果を上げ」「適宜報連相を行う」責任があります。

私も2,3日同じ報告だったり、何の相談もない場合は、報告を掘り下げて聞くようにしています。



個として立つ


リモートワークではどうしても一人になってしまうので、メンバーにはある程度、自律的に仕事を進めてもらう必要があります。メンバーが自走できるようなゴールを設置するとか、関わりすぎず関与のタイミングを見極める、などのことが書かれていました。

私が出来ていないことですが、本の中ではVQCD(Vision、Quality、Cost、Delivery)をメンバーとすり合わせることが書かれています。顧客に届ける価値はなにか、プロジェクトが終わったときメンバーはどうなりたいか・・などです。メンバーが自律的に動けるようにするためにも、タスクを完了させるだけでなく、ある程度の目標を持たせた方がいいということには共感が持てました。(自分も努力します。)




リモートマネジメントでは、どうしてもマネジメントの難度はあがります。ただし、マネージャーが無理して倒れても元も子もないですね。最後の方でも書かれていましたが、「リモートマネジメントによって、マネージャーにこれ以上の負荷がかかることはしたくない。マネージャーにも心身健やかに過ごしてほしい」と記載がありました。この本を読んで、自分の中のリモートマネジメントのハードルが下がった感じがしています。もっとメンバーに作業しやすい環境を提供できるように努力していきたいですね。


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